私のブログには、国ごとのアクセス解析(右コラム下)が付いてるんですが、去年の半ばくらいから、毎日のようにスペインから私のブログを見に来てくれる方がいました。
「これ同じ人なのかなー、私のブログを気に入ってくれてるのかなー」なんてその時は考えてたのですが、その夏の終わりに、こんなメールを頂きました。
「初めてメールします。
いつもまことさんのブログを拝見して コナーちゃんのすばらしい生き生きとした写真を見て感動し、 ゆかいなかわいいコナーちゃんのお話を読んで、うれしくなり、 まことさんの病院でのお話を自分のことのように読み、 文章から感じられるまことさんのキャラクターにほのぼのしながら 楽しませていただいています。...」
このあとも延々と続く、心のこもった暖かい文章...嬉しくて嬉しくて本当に感激しました。そして私自身も、彼女の書く文章から伺える、彼女の人柄にすっかり魅了されて、すぐにお返事を出しました。
彼女は44歳の乳がん患者(再発、肺、骨に多発転移)。スペイン人(←彼女曰く、バルセロナ生まれのコテコテのカタルニアっ子)の男性と結婚されていて、10歳と7歳の男の子が2人。
実家のご両親はどちらともガンですでに他界。
そしてちょうど2ヶ月前に、12歳の愛犬サーシャちゃん(ゴールデンレトリバー)を病気で亡くしたばかりでした。
アメリカ(カリフォルニア、東海岸)にも一時期住んでいた事があり、ご主人と出会ったのもアメリカでした。
あと、亡くなったお父さんが佐賀県出身で、彼女も「通りもん」が大好物。(←彼女曰く、佐賀は福岡の植民地やもんねー(爆)...そう言えば昔言ってたような...。(佐賀県民の方がいたら、すみません...汗)
日本の大学も、私と同じ外国語学部出身。ちなみに私は第2外国語がスペイン語で、その時の教授がスペインをこよなく愛していたので、スペインは米国、英国の次に興味のある国でした。
そんなこんなで共通点がたくさんあって、数回メールを交換した時にはすっかり友達気分。彼女もそのうちブログを書くようになり、いつもニックネームの「カルちゃん(カルメンのこと)」と呼んでいました。
一度、ご主人が「コテコテのカタルニア人」ってどういう意味?って聞いた時も、すごく丁寧に教えてくれました。
日本で言ったら「コテコテの関西人」のようなもの、 つまり首都のマドリッド(関東)とライバル関係にあって、言語も東京弁VS大阪弁がカステリャーノ(スペイン語)VSカタラン(カタルニア語)、スポーツも巨人VS阪神がレアル・マドリッドVSバルサ(サッカー)、そして首都マドリッドVS金融の中心バルセロナなどなど。
語学や外国文化を勉強した人ってこーゆー話大好きなんです。(笑)
他にも病気の事、家族のこと、など沢山いろいろ話してくれて、クリスマスにはプレゼントを送るからと、住所も交換していたのでした。
が、それも束の間...その後彼女の容態が急に悪化したのでした。
その当時やっていた治験の副作用がかなり激しく、とても辛いようでした。そしてそれも効果がないということで中止になり、その直後に脳腫瘍が発覚。今度はそちらの方に集中的に放射線治療を行っているようでした。
彼女のブログも、去年の12月初めに書かれたものが最後、それ以来更新が途絶えてしまいました。
「...昨日も今日も私はドロのように・・・
いやそれ以下だ・・・・・・・
元気になったら、気力が戻ったら、食欲が戻ったら、書きます。
ゴロリン...」
クリスマスにも、お正月にもメールを送ったけど、返事は来ませんでした。それから何度も彼女のブログを見ていましたが、更新はありませんでした。でも心の奥で、カルちゃんは治療で疲れているだけなんだ、元気になったらまた返事をくれる、と信じていました。
そして私のブログへのスペインからのアクセスも、もう6ヶ月以上途絶えたきりでした。
今月、ワールドカップが始まって、スペインの試合を見ていると、またカルちゃんの事をよく考えるようになりました。ご主人は大のサッカーファンだし、きっと今頃は家族でワイワイ言って見てるんだろうな〜、って。
そう思うと、またカルちゃんがどうしてるのか気になって気になって仕方なくなりました。
それで昨日、とうとう彼女の名前本名と"Barcelona”でグーグル検索してしまいました。
スペイン語のサイトに彼女の名前がいくつか出て来ました。その中の一つをクリックすると
”Falleció en Barcelona (Died in Barcelona)”
と書かれていました。
そして「Toquio(東京) 1965 - Barcelona 2010」2010年1月30日没44歳
ショックで心臓が止まる思いでした。そして涙が止まりませんでした。紛れもなくそれはカルちゃん...今年の1月30日に亡くなっていたのでした。
また(私が)ヨーロッパに治療に行く事があれば会えるかもしれないね、なんて事も話してたのに...本当に、会いたかったです、カルちゃん。
半年近くも気付かなくってごめんなさい。
きっと今頃は、お空の上でご両親、そして愛犬サーシャちゃんと楽しく過ごされているでしょうか。
そして私のブログへのスペインからのアクセスも、もう6ヶ月以上途絶えたきりでした。
今月、ワールドカップが始まって、スペインの試合を見ていると、またカルちゃんの事をよく考えるようになりました。ご主人は大のサッカーファンだし、きっと今頃は家族でワイワイ言って見てるんだろうな〜、って。
そう思うと、またカルちゃんがどうしてるのか気になって気になって仕方なくなりました。
それで昨日、とうとう彼女の名前本名と"Barcelona”でグーグル検索してしまいました。
スペイン語のサイトに彼女の名前がいくつか出て来ました。その中の一つをクリックすると
”Falleció en Barcelona (Died in Barcelona)”
と書かれていました。
そして「Toquio(東京) 1965 - Barcelona 2010」2010年1月30日没44歳
ショックで心臓が止まる思いでした。そして涙が止まりませんでした。紛れもなくそれはカルちゃん...今年の1月30日に亡くなっていたのでした。
また(私が)ヨーロッパに治療に行く事があれば会えるかもしれないね、なんて事も話してたのに...本当に、会いたかったです、カルちゃん。
半年近くも気付かなくってごめんなさい。
きっと今頃は、お空の上でご両親、そして愛犬サーシャちゃんと楽しく過ごされているでしょうか。
どうか安らかに...R.I.P.
***
いつも応援ありがとうございます♪
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