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2024/04/24 00:01 |
「SETTING UP FOR SUCCESS」の大原則
今日も「訓練オタ」の学習ノートです。興味の無い方はスルーしてくださいね〜♪



昨日(月曜日)は、夕方からアジリティ訓練でした。

 「Outwitting」のクラスでやっていたように、朝コナーを保育園で降ろし、私は仕事、コナーはその間、丸一日たくさんの犬と過ごします。夕方、コナーを迎えに行って、そのままクラスへ直行。
 
本当は、私が疲れるので、クラスのある日は仕事を入れたくないのですが、保育園の後のコナーは、精神的にも満足しているようで、トレーニングの集中力が凄くあがるのです。なので、しばらくはこの戦略で行こうと思います♪

もちろん私は、その翌日はぐっすり休むことにしています。(実際、今朝は昼近くまで寝てました...汗)

どうしてここまで巧みに戦略を練る必要があるのか...それは、これが「本物の(←ここ強調してます)」陽性強化トレーニングの「SETTING UP FOR SUCCESS」の大、大原則だからです。

つまり、最初から犬が「成功」できるように、飼い主は状況をセットアップしなければいけません。失敗して、罰を与えなければいけない状態を、前もって避けるのです。でないと、罰ばかり与えられるワンコはすぐにやる気を失っていまします。

 


たとえば、トレーニング初心者のワンコは、誘惑がほとんどゼロの環境(自宅のリビングなど)で、ごく簡単な合図(アイコンタクトとか)から始めます。そして、ほんとに小さな、小さなステップで、環境や合図の難易度を上げていきます。それが出来ないと分かると、またすぐさまレベルを下げます。とにかく失敗を避け「成功を味合わせる」のです。

また、グループレッスンとかで、周りの環境をあまりコントロールできない状態では、ご褒美のレベルをぐーんとつり上げます。

周りが気になり過ぎて、普段のドッグフードなどでは通用しない場合も、匂いぷんぷんのジャーキーとか、キューキュー鳴るトーイを見せれば、直ぐに注意を引くことが出来たりします。それでもダメな場合は、グループレッスンは、その犬にとってまだ無理、ということになり、個人レッスンや、静かな環境でのトレーニングに戻る必要があります。

ちなみに、これと対照的なのがもちろん罰式トレーニング。時にはわざと犬が失敗する状況を作って、それを叱ったり、色々な「体罰道具」を使って、怖い目に遭わせたり、痛みを与えて「ほら、言う事を聞かないと、こんな目にあいますよ」と強要するのです。

こんなことシステマティックにいつもやってたら、せいぜい良くてロボットのようなストイック犬、酷い場合には対人恐怖症になったり、情緒不安定なびびり犬になっても仕方ないですよね。
 
***

また話がそれてしまいましたが...私が、たかがコナーのトレーニングのために、いろいろ戦略を練っているのはこのためです。屋外のアジリティ施設なんて、若くて遊び盛りのコナーにとってはパーティ会場のようなもの(汗)、そのような場所でコナーを私だけに集中させるわけですから、体罰、脅迫以外なら、どんな手だって使いますよ(笑)。

話はまた変わりますが(といっても関係してますが)、よく「呼び戻し」の練習などで、いきなり人や犬の沢山いる公園に連れて行ったりして練習する人がいます。これでは最初から犬が失敗するのが目に見えています。

飼い主の合図を無視して犬が逃げていったりすると、その犬は「飼い主の指示に従わない方が楽しい」と学習してしまいます。その楽しさを覚えてしまったワンコに、そうじゃないと考えを変えさせるのは至難の技だと思います。

 


だから、私はコナーを例の「特大パーク」などに連れていった時は、まず呼び戻そうとしたりは試みません。あれだけわんさか犬が走り回っている場所で、私の声など耳に入らないのは目に見えてますじから。

トレーナーのアドバイスに従って、今の段階では、コナーが私の周り(半径2メートル以内)くらいに(自主的に)戻って来たときには、褒めまくってトリーツをあげたり、トーイで遊んだすることはやってます。そして、それをやると、「遊んで来なさい(Go Play!)」と言ってまた放してあげます。

 


こうすると、コナーも、私の元に戻ってくることで、すぐリードに繋がれてしまう、遊べなくなる、という不安がないので、何度も戻って来ては、トリーツを貰い、また走っていきます。これを繰り返している内に、最近はコナーが遠くから、私の方を見て様子を伺ったり、実際私の側まで戻ってくる頻度が増えて来ました。

そして「今ならほぼ100%の確率で戻ってくるぞ」と思う時しか、リコール(呼び戻し)の合図は送りません。戻ってくるかも分からない状態で、やたら合図を出すと、犬はどんどんそれを無視することを学んでしまうからです。

 



 
実際、トレーナーさんの話では、そういう場所で呼び戻しが効くのは、学校教育に例えると、「大学院レベル」だと言います。今のコナーは、全体的なレベルを見ても、せいぜい中学生くらいだと思っています。高校、大学教育を飛び越して、いきなり大学院レベルの課題を課すことはしません。

またうだうだと、トレーニングオタクは語ってしまいましたが、何となく私の言いたい事を分かっていただけると嬉しいです。

急がば回れ。トレーニングに近道はありませぬ。

ましてや自分の飼い主としての知識不足と「甲斐性の無さ」の代償を、罰として犬に払わせるなんてもってのほかですね。とくにダルメシアンのような犬は、そうなってしまう事が多いんです。

怖いですね〜。気をつけましょう。

***
 

 
 
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2010/03/03 10:22 | TrackBack() | アジリティ・トレーニング

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