今日はフォーカス・セミナーで練習した、エクササイズの一つをご紹介します。
これはセミナーの元になっている本「Control Unleashed」 にも書かれていたので、私は以前から自分なりにやっていました。
が、今回トレーナーと参加犬の実演を見てさらに理解が深まりました。
ところで、「飼い主がリーダー(アルファ)だと分からせるために、ドアなどの出入り口は必ず飼い主が先に通ること」なんてのは、犬飼いさんなら一度は聞いたことがあると思います。
私も別にこれは体罰とかじゃないのでやっていました。
でも、モダントレーニングでは、こーゆーことを実行するように教える先生は殆どいないのです。
むしろ、もっと大切なのは、誰が先に出るかではなくて「出た後」の犬の行動なんだそーです。
とゆーのも、実生活では、こういった出入り口の前後では、犬にとって「状況(環境)が急激に変化する」場合が多いのです。
例えば「家の中から外へ出る時」、とか「車の中から外へ出る時」「クレートから出る時」とか「ドッグランのドアを開けて、中に入る時」などなど、いずれもワンコが「うほほ〜い!自由だ〜」となる瞬間です。
言い換えれば、昨日書いた「犬の閾値(threshold)」が超えてしまう、もしくはその可能性のある瞬間です。
なので、ここでまず「第一のバリア」を敷かなければなりません。それに役立つのが、この「Reorienting(リオリエント)」というエクササイズです。
この場合のリオリエントは「〜に注意を戻す」くらいの意味でしょうか?
簡単に申しますと、普通はこういう「出入り口」を超えた瞬間、犬は真っ先に前に進んで行こうとすると思います。それをさせずに、必ず入り口を超えたら、すぐに飼い主の方を振り返り、お座りをする、という動作を習慣づけさせるのが良いそうです。
こちらは(↓)その一例で、コナーを車から降りる時、そしてクレートから出る時に必ずやらせていることです。
最初の頃は、クリッカーを鳴らして沢山ご褒美をあげました。今でもよくトリーツをあげます。
(注:よくトリーツで釣る(誘導する)事と、ご褒美(報酬)として使うことを混同している人がいるのですが、この2つは全く違うトリーツの使い方です。陽性強化トレーニングとは、「報酬」で強化することです。オヤツで釣ることではありません。)
そしてもちろん、家の外に出る時、ドッグランに入る時、など、ありとあらゆる状況で、これを繰り返し練習させます。
こうする事は、犬にとって「刺激」の中に入って行く前に、一息深呼吸するようなものなので、いきなり我を忘れて突進して行くといった行為も必然的に減って行くのだそうです。
もちろん、これだけですべてが解決するわけではありません。それぞれの飼い主さんの持っている悩みに合せて、このような練習をいくつも行わないといけないと思います。それが相互に作用して、初めて効果が出てくるんですよね〜。
次回以降に、その他に習ったエクササイズについても書きたいと思います。
皆さんもよかったら試してみてくださいね〜♪
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