どんより天気...、シェルターの中庭
皆さん、こんばんは♪ 今日は、小雨の降る中、East Bay SPCAのトレーニングに行ってまいりました。
最初の4週間は「プルフィーング」をやっています。前回説明しそびれましたが、これは、ありとあらゆるシチュエーションで、犬がベーシックキュー(合図)に従うことを、より確実なものにするトレーニングです。
ところで、いろんなトレーナーさんのレッスンを受けて気付いたのは、殆どの人が「コマンド(command)」と言う言葉を使わないんです。みなさん、キュー(cue、 合図)と言ってます。
「コマンド」と言うと、やはり英語のネイティブにとっては「命令」のようなニュアンスがあるので「厳しい口調」のような感覚に取られてしまいます。
しかし「cue(キュー、合図)」と言えば、単に相手にやって欲しいことを「伝える」と言ったニュアンスがあるので、口調もニュートラルになります。
中庭を眺めるシェルター犬
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で、「プルフィーング」ですが、これはよく日頃のしつけなどでは、思いっきり見落とされてますが、犬にとっては絶対に必要不可欠な学習過程なのです。
と言うのも、犬は人間と違って、合図を「一般化」することがなかなかできないからだそーです。
これを飼い主がしっかりやらずに、犬が言う事を聞かないと叱るのは、犬にとってとっても理不尽な事です。
(念のために断って置きますが、これは私の「感想」とか独断の「意見」ではありません。近年、犬の行動や生態の研究が進み、明るみになった「事実」です。だからモダン・トレーナーは全員実行しています。)
とーっても簡単な例で言うと、もし人間が「お座り」を習ったとします。人間は「お座り」という行動を直ぐに一般化することができるので、座って下さいと言われれば、その時の状況で判断して、ソファーにも、椅子にも、床にも、どこにでも座る事ができます。
でも、犬にはこれがなかなか出来ないんですね〜。
極端に言えば、居間で「お座り」を覚えても、かならずしも、台所で同じ事が出来るとは限らないのです。教える時間帯が変わったり、飼い主の服装が変わると、突然合図を混乱してしまう犬もいます。いつも目の前に立って教えていたとしたら、座ったままや、横になったままで合図を出しては、犬は分からなくなったりします。
また飼い主が右に立っているのと、左に立っているのでは、全然違うし、場所が変われば、もちろん混乱してしまいます。
このくらい、犬は「おバカ」だそーです。
だから「プルーフィング」は、ありとあらゆる飼い主の体勢、立ち位置、服装、または回りの環境、犬との距離、などで行なわなければなりません。これを全て網羅してやっと、犬は「お座り」を一般化できるといいます。
飼い主は「分かっているのにやらない」と思っていても、実はワンコは単に混乱してるのだけかもしれませんね。
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本日もうんちくばっかりで、実際のトレーニングの様子や写真がなくてごめんなさい(汗)。クラス中は夢中になってるので、写真をとる余裕がなかなかありません。
これは、クラスの後、ペットショップに行った時のコナー。
最近は、店内でも興奮する度合いが減って、進歩が見えて来ました。本当に嬉しいです。
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