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2017/05/23 04:17 |
戒めないで! 犬にとっては全てが「学習」なのだ


私は長い間、犬をしつける事(とくに大型犬)はとても体力とエネルギーがいると思っていました。

ぐいぐい引っ張る犬を力尽くで抑制したり、いたずらすれば大声張り上げて叱ったり...。

飼い主が犬より(物理的に)強くないと犬は言う事を聞かない、そう思ってました。

でもいつもこのブログを読んで下さってる皆さんは、今の私にこのような考えは「微塵」もないことは、分かってくださいますよね。

もちろん私の持ってる実際のトレーニングテクなどは、まだまだジョークなのですが、これまで複数のトレーナーさんと練習し、いろいろな事を学んで、自分で本も読みあさり、納得できない事があればそれは排除し、少なくとも今私が向かっている方向性は間違っていないと確信しています。



 

それにしても、以前の私のように考えている飼い主さんって結構多いんですよね。大体が犬飼いは初めての人とか、または20年前の訓練法を未だに実行している化石トレーナーの影響だったりとか...。

もちろんこれでうまく行ってると主張する人もいるでしょう。

でもそう言う人に限って「うちの犬は○○するのは悪い事だと知ってる」とか「○○は反省している」「罪悪感を感じている」なんてことを言うんですよね。

本当に犬には人間みたいに崇高な「道徳観念」や「モラル」があって、「良い事と悪い事」の区別が付くのでしょうか? それを教え込むために、飼い主は心を鬼にして犬を「戒めなきゃ」ならないのでしょうか!? それが愛?!

そう思いたいのが人情なのでしょうが、少なくとも、犬の行動学研究が進んでいるアメリカでそんな事言ったら、笑い飛ばされそうです。

人間の目には「叱ったから反省してやらなくなった」と映っている事は、実は犬は、単に「そうすると危険だ」と言う事を学んだからだと言います。「罪悪感」と思っているのも、飼い主の「激怒オーラ」に怯えているだけです。

とくに「飼い主の目の前でやると危険だ」なんて学習してしまうとやっかいです。そーゆー犬は、飼い主の前では大人しくしてますが、いなくなると、また「悪いこと」を始めます。

本当に道徳心から反省していたら、そんな事するでしょうか??




まあ飼い主も、そう信じてやっている内は、まだかわいいのかもしれません。

でも、テーブルの上にある食べものにハエがたかってきたら、丸めた新聞で叩こうとするでしょう?ハエに悪いことだと分かって欲しいからやっているのでしょうか?(←んなバカな)

単にうっとうしくて腹が立つからでしょう?

じゃあもし、あなたのペットが、犬ではなくてライオンだったらどうします?ライオンがキッチンのゴミをあさっていたら、あなたは大声で怒鳴ってしばきあげますか?

そんなことしたら、きっと次はあなたが食べられちゃうでしょう。

罰を与えるのは犬のためだなんて「キレイごと」です。犬が猛獣のように逆襲しないのを良い事に、脅迫して従わせてるだけです。




もちろん犬とハエが同類だとは言いませんが、「危険を回避したい」という欲求は、犬もハエも(そして人間にだって)本能的に備わっているものです。

服従式(罰、叱責)のしつけ、訓練方法は、結局はこの「危険回避」の性質を逆手に取っているものです。

だから、ある意味、効果があるのも当たり前ですよね。

でも近年の研究では、このような方法は、それに伴う「代償」も大きいことが分かりはじめています。

「セルフエスティーム」がなくなってしまう犬、極端にナーバス、びびり犬になってしまう犬、そして最悪の場合、ストレスで病気になったり、攻撃的で社会での順応性がなくなってしまう犬。そうなってしまえば、飼い主どころか人間社会全体との信頼関係も絆もあったもんじゃありません。

私の知る限りでも、米国ではここ10数年の間で研究が進み、以前は知られていなかった犬の行動、学習理論などがどんどん明らかになっているそうです。そしてそれに基づいて、犬側の負担を最小限に減らし、「代償」「副作用」のリスクを抑えた、新しいトレーニング法の開発も進んでいます。

本当に犬のためを思っているのなら、脅迫などの手っとり早い方法なんて考えずに、時間を掛けて、犬が落ち着いて、安心して学べる機会(環境)を作ってあげるべきではないでしょうか?

怯えたり、興奮したり、精神が安定していない状態で、犬も学習などできません。(これは人間だって同じでしょ?)

じゃあ具体的にはどーゆー方法よ?って思うかもしれませんが、それはこのブログで、自分がなるほど..と思った事はその都度書いているので、今日は省略します。




ちなみに、コナーを最初に迎えた時、ブリーダーのメリーさんから頂いた、しつけ、食事等の注意点を記した用紙にこんな事が書かれていました。

「犬は無条件に飼い主を愛します。虐待する飼い主のことだって愛します。でも「愛」と「信頼」は違います。ダルメシアンは聡明で賢い犬ですが、同時にとてもデリケートです。ダルメシアンとの「信頼関係」を築き上げるには、きちんとした訓練が必要です。褒める事に重点を置いた「ポジティブトレーニング」を勧めます。」

人間本意の価値判断と、勝手な憶測で犬をしつける時代は、もう終わりに来ているように思えます。

 
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(おまけ)

ライオンで思い出したのですが、去年あたりアメリカで“Christian the Lion"の実話が大ブームになりました。子ライオンを育てたイギリス人男性2人が、野生に戻ったクリスチャンと1年後に再会する話です。

ご存知でない方はぜひご覧下さいませ。 ちょー感動です♪

 
 

  
 
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2009/11/28 13:07 | TrackBack(0) | コナーのしつけ・訓練

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