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2024/03/29 22:00 |
極左トレーナー IN サンフランシスコ♪



実は、コナーのグッドシチズンテスト(CGC)の訓練が、今日の夕方から始まる予定だったのですが、トレーナーさんが風邪を引いたみたいで、開始が1週間延期になってしまいました...。

私はむちゃくちゃ張り切ってたので、少し拍子抜けしたのですが、返ってそれで良かったのかも。

一つは、実は私もどうも風邪気味のようです。っていうかただの風邪だといいのですが、とにかくここ2、3日「寒気」と「倦怠感」が凄いのです。あまり酷いようだと、また血液検査等をしてもらって、私の「持病」の方に関係しているのか調べてもらおうと思います。


***


そして、もうひとつは、ずっと前に読み始めてストップしていた、このトレーナーさんの本を先に読み終えたかったからです。



「The Culture Clash」 by Jean Donaldson


著者は、ここサンフランシスコの著名な犬の訓練士養成学校「San Francisco Academy for Dog Trainers」の創設者・兼ディレクターのジーン・ドナルドソン氏(女性)。

以前、途中で読むのを止めた理由は、とにかく彼女の書く文章がちょっと傲慢で、鼻に付いて仕方がなかったからです。(汗)

彼女は、伝統的な「パック/群れ理論」に基づいた解釈、訓練法を「完全に」否定し、もっと科学的でモダンな「犬の学習理論」に基づいた「オールポジティブトレーニング(陽性強化)」を奨励、擁護している人です。

もちろん、シーザーミラン氏なども、彼女からむちゃくちゃ批判、攻撃されています。

そして、このような、彼女曰く「時代錯誤(out of date)」のトレーナーを「アホ (stupid)」「哀れ (pathetic)」「勘違い野郎 (doesn't know better)」よばわりしてます(笑)。




私は個人的には、パック論自体が「悪い」「間違っている」とは思わないし、実際、パーソナルトレーナーのダンさんも、それに基づいて、いろいろなアドバイスをしてくれます。

実行することだって、食事は人間が先にするとか、ドアは先に通るとか、引っぱりごっこをしないとか「無難」なことばかりです。でもそんなことも彼女は「無意味」と断言してます。

まあ、彼女はパック論を受け入れることで「体罰・虐待」が是認されることを恐れているのでしょうが、そこまでやるトレーナーは、少なくともSFベイエリアにはもういないと思います。

彼女はドッグトレーニングの超革新派「極左トレーナー」と言っても過言ではないでしょう(笑)。




でも、実際のところ、彼女の奨励するトレーニング法は、学ぶ価値はあると思うし、事実、彼女の努力で、SFベイエリアの犬たちの福祉が向上したことは事実です。

彼女は、以前からSFベイエリアの「動物愛護団体」の理事などを勤めているので、先週末訪れたような、SFベイエリアのシェルターの管理、運営方針には、彼女の「息」がかなり掛かっています。(笑)

そして、彼女の「まぶだち」で、同じくSFベイエリアでこの「完全陽性トレーニング法」の普及、確立に貢献しているのが、元祖カリスマ・トレーナー、イアン・ダンバー博士。(この2人、いつもお互いの事を褒めまくっているのが少々キモイですが...。汗)

でも確かに、このお2人のお陰で、本当にSFベイエリアには、情緒の安定したハッピーなワンコたちが溢れていると思います。その多くが「どこの馬の骨か分からない」と捨てられたレスキュー犬であるにもかかわらずです。




ここで興味深いのは、ドナルドソン氏はカナダ人、ダンバー博士は英国人、どちらもアメリカ人ではありません。なのに、今は2人とも、ここSFベイエリアに住み、ここでキャリアを築き上げたのは、ただの偶然ではないと思います。

結局、新しい、進歩的なアイデアをいち早く受け入れ、発展させる環境は、世界中でもここSFベイエリアが一番だろうし、さらに、それをまた世界中に発信できるメディアや注目度もあります。

考えても見れば、だいだい犬は「体罰」でいったん心を潰してしまってから「調教」する、なんていう生きた化石のような「極右トレーナー」がはびこっている環境では、そーゆーアイデアはそれこそ力で一気に潰されてしまうでしょう(笑)。

軍用犬訓練の発祥の地、ドイツのドッグトレーニングは伝統があって素晴らしいなどと聞きますが、歴史的にドイツ軍がどーゆー事をやって来たか(人間に対して)考えれば、はっきり言って、真似しようとは思いません(爆)。(←まあ、これは私の勝手な想像なので、あまり本気にしないでください...笑。)


ちなみにこのドナルドソン氏の本、日本語訳も出てます。



(画像をクリックすると、アマゾンに飛びます。)
 

ただ日本語版は、1996年の初版の翻訳だと思います。

この本は2005年に大幅に改訂され、アメリカではこの第二版が読まれています。

彼女の傲慢ちきな文章に耐えられる人は(日本語訳がどれだけ原文のニュアンスに忠実かどうかはわかりませんが)読んでみる価値はあるかもしれません♪

またまた「訓練オタ」の長文で失礼しました。

最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。


*** 

 
 

 
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2009/10/20 18:16 | TrackBack() | コナーのしつけ・訓練

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