
今日はオクトリオスキャンの一日目でした。
オクトリオスキャンは、内分泌腫瘍の治療にはとても役立つ検査だと思うのですが、日本ではまだ未承認のようです。きっと「一体どんな検査だ?」と思っている方も居ると思い、すこし詳しく書きたいと思います。
私がこの検査を受けるのはたしか3回目だと思います。(4回だったかも...)
私の場合(多分他の患者さんも)、検査はいつも3日間に渡って行われます。

といっても初日は薬剤の静脈注射のみです。そして丸一日(約24時間)かけて、薬が体全体に行き渡るまで待ち、次の日から全身スキャンを行います。
そしてもし、内分泌腫瘍にソマトスタチン受容体が存在するのならば、薬剤がそこに集積するので白くピカピカ光った状態でスキャンに現れます。
なのでPETのように、体全体のどこに病巣があるかも判断することができます。(でもCTと違って、他の臓器などが写らないので、厳密な位置などは分かりません。)
このオクトリオスキャンに使う薬剤は、基本的にPRRT治療に使うY-90-DOTATOCなどと同じ原理で作用します。つまり、放射性物質と、ソマトスタチン受容体にひっつく物質で作られているので、腫瘍に引きつけられ、そこに集積します。
もちろん、腫瘍の在処(ありか)を示すのが目的なので、Y-90よりは遥かに弱く、がん細胞を破壊するほどの威力はありませんが...。

本日のツイッターの写真より
(放射性物質の静脈注射)
(放射性物質の静脈注射)
でも一応、「被爆」は「被爆」です。
なぜこんなに「被爆」にこだわるのか...がん患者や治療に詳しい人は「いまさら」って感じでしょうが、ちょっと説明させていただきますと、放射物質とゆーのは、一旦体に入ると全部体から抜けることはありません。
なので、レントゲン、CT、MRI、などの検査(がん患者じゃなくてもやりますよね)、そして放射線を使った実際の治療などなど、受けるたびに、放射物質は体内に蓄積されていきます。(肌の紫外線ダメージみたいなものです)
そしてもちろん、体が受け入れられる放射物質の量には限度がありますので、私のように一生治療を続けなければならない人間は、検査などで何度もむやみに「被爆」しない方が良いのです。
私がいつも受けているCT検査も、多少リスクはあっても毎月や3ヶ月おきにするよりは、6ヶ月くらい「間」が欲しかったのもこのためです。
今日も検査の前にナースが「(検査で使う)このくらいの放射物質は体に影響ありませんから」なんて言ってましたが、厳密に言うと違いますよね〜。私にとっちゃむっちゃ「ありあり」です。
そのせいか、注射の後に少し気分も悪くなりました。(汗)
***
明日は朝から病院に戻って全身スキャンです。頭のてっぺんから、つま先まで、ゆっくりゆっくり2時間くらいかけてスキャンしていくので、すんごく退屈です。本も読めないし、iPhoneでも遊べないし...汗。
前回はうたた寝したと思います。(笑)

それでも今日は、病院の後しっかりアジクラスに行って、かなりヘトヘトになって帰ってきました。
そのせいか、今日のコナーはまたまたハイパー(涙)。そちらの様子はまた次回にでも...。
ではおやすみなさい♪



トラックバック
トラックバックURL: