市内を走る路面電車、トラム。「大学病院前~。」
月曜日の朝9時、JJ(夫)と私は事前に言われていた通りに、直接4階にある核医学科(Nuclear Medicine)の病棟へ。病院内の案内やサインは全部ドイツ語です。私はドイツ語は全くわからないので、JJの高校時代のドイツ語のクラスで得た限られた知識と、あとはあてずっぽうで無事病棟の入り口に到着です。
核医学科病棟は横開きのドア(写真上)に仕切られていて、関係者、患者、その家族以外は立ち入り禁止。呼び鈴をならすと看護師さんがやってきてドアを開けてくれました。すぐに病室に通されて、病棟の使い方の説明や、食事のメニューの選択、今後のスケジュールなどを渡されます。
ちなみに看護師さんや医師たちはみんな英語をしゃべってくれるので、ドイツ語は全く分からなくても大丈夫です。
3日間の治療スケジュールはほんとに楽で簡単でした。ちなみにこんな感じ...。
10時 医師の説明、血液検査、アミノ酸投与開始
11時 薬物(DOTATOC-Y-90)の投与
14時 腎臓のスキャン
16時 医師の回診
11時 全身、胴体部、および腎臓のスキャン
16時 医師の回診
水曜日
9時 胴体部スキャン
11時 医師の最終報告のあと退院
ちなみにこの病棟の患者用トイレやシャワーの排水は3ヶ月間特別な場所に貯められて、放射能反応が消えてから捨てられるそうです。
病室から見える景色。病院の中庭です。
写真でお見せできないのが残念ですが、初日の放射性薬物の投与は、時間をかけて点滴で行われるのかと思ってたのですが、実際はたった一本の注射を血管に注入するだけでした。それも小指の先程度の微量です。ゆっくりゆっくり注入されるのですが、それでも20秒程度で終わっちゃいました。へっ、これだけ? このためだけに何千マイルも超えてスイスまでやってきたのか...なんて思いましたけど。
注射は病院の地下室にある、これも隔離された治療室で行われました。放射性薬物の入った注射器は金庫のような頑丈な入れ物から取り出されましたが、最初でてきた時は、直径10センチくらいの水晶の塊のように見えました。よく見るとその水晶のような透明なガラス(だと思う)の塊の中に注射器が埋め込まれていて、針が先についているような形でした。
同室で同じ治療を受けた、アメリカ、ミネソタ州から来たサラさん(とそのご主人)。3人いるお子さんの1人は私と同い年だそうです。とっても親切で素敵なご夫婦で、3日間の軟禁(?)期間中も一緒にとても楽しく過ごせました。サラさんは60代半ば(カルチノイド腫瘍、背骨、甲状腺転移)ですが、私と同じく殆ど副作用もなく、とっても元気でした。
彼女のほかにもパキスタンからきた男性とイスラエルからきた女性の患者さんに会いました。2人とも50代くらいの方です。イスラエルの女性は「LU-177」を3回やって肝転移の90%が消え、今回の「Y-90」で残りの1個をやっつけたいと言ってました。こういういい結果のでている患者さんの話を聞くと、希望が沸いてきます。
余裕のピースサイン(?)
写真に移るときのこの癖、どこに住んでても治らないみたいです...(汗)
先日も書きましたように、医師はスキャンで見る限り、薬剤がしっかりがん細胞にくっついているので、いい結果が期待できると言ってくれました。11月の末にまたスイスに戻り、2回目の投与(できれば最後になって欲しい)をする予定です。最終的な結果は2回目の投与から2~3ヶ月後に分かるそうです。
※この治療に関して、もっと詳しく知りたい方がいらっしゃったら、ぜひ makotoinsf@yahoo.co.jp まで直接ご連絡ください。非公開コメント機能が働かないようなので、コメントはすべて公開されてしまいます。
次回は「番外編」です。
今日は記事を書くのにすっかり夢中になってました。ふと気がつくと...
いつの間にかソファの上にチビダルが...。
「気持ちいいも~ん」
...
しっ、しかたない...
「くるくるドライヤーだぞ~!」
厳しいママでごめんね。はいオヤツ...(汗)。
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コメント
ごめんね。
まだ世界的に認められていなくても、ちゃんと効果が期待できる治療について日本語で教えてもらえるのは嬉しいでしょうね。
これはすごいことです。
来週から、PUPPY PRESCHOOL がはじまるので、しっかりしつけなきゃ...。
日本から見るとアメリカは癌(医療)先進国、
更にヨーロッパの方が進んでいるとは恥ずか
しながら存じませんでした。
(もちろん分野によると思いますが)
うちの主治医は町の総合病院・・大丈夫なの
かしら?なんてつい思ってしまいます(笑)
でもいくら名医でも遠方へはなかなか通い
きれないと思うのです@体力的に
抗がん剤の投与、日帰りですからね~。
外科的にはかなり良い腕だと思うのですが、
アメリカなどのチーム医療と違って、日本の
ほとんどの場合がずーっと主治医は「外科」
ですからね、はぁ~。
でも納得いくまで先生とお話をしながら頑張
っていこうと思っています。
ちびだるちゃん、えらいなぁ・・。
うちは家中犬小屋状態なんです(爆)
ポートでも埋め込んで入れるのかなあと思ってたのよ。すごい簡単なのねえ。
骨髄抑制が起こるのは抗がん剤と同じかな。
パキスタンとイスラエルからも患者が来てるという事実にも、驚かされるね。
パキスタンににこの治療を薦めてくれる医師がいるのかとか、4回も来れるイスラエルの女性ってどういう人だろうかとか、みんな壮大なドラマがありそうですね。
私は帰ってきてから風邪のような症状がでて、(多分風邪だと思うんですが)今ちょっと疲れ気味ですが、来週から仕事にもどる予定です。
スイスでの治療がうまくいっているようでよかったですね!最新治療についてのとても貴重な体験レポート、おつかれさまでした。
「若さま」だなんて...まあ本人(犬?)はそう思ってるかもしれないけど...(汗)。たしかに毎日のように大きくなっているような気がしますね~。何にでも届くようになったので、いたずらの幅が広がって困ってます...(笑)。
ナイキのビーバーちゃんたちは元気ですか?
うー、ちらっと見えるピンクの肉球がたまりません。
まだ柔らかくてプニュって感じでしょうか?
つぶは真っ黒なんですよー。
チビダルちゃん、11月末のまことさんの2度目のスイス行きの頃はもっとたくましく成長してるんでしょうね。
あと口のなかにも斑点ありませんか?ほんとダルっておもしろいワンちゃんですよね~。
まことさんにはちょっと肩透かしだったみたいでぇ~残念(笑)
だけど効果は抜群みたいだね。
他の方の効果が実際聞けたのが余計にやって良かった!
って実感出来たね~♪(ホッ!)掴みどころが無かったのが当然だもんね。
まだ先はちょっと時間掛かるけどチビちゃんのお尻追いかけてたらすぐだよね(^0^)
今度の子育ては厳しいのね(^^;だけどその環境に慣れさせる事も賢いチビダルには
ちょちょいのチョイっすよ~(^^v
(子育てに使える道具も所変わればってかぁ~爆笑)
他にもしつけのこととか考えることがいっぱい。子育ては大変だ~。