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2017/07/26 11:47 |
治療歴3~手術の可能性
がんと始めて分かったとき、まず最初に言われたのは「手術は不可能」ということでした。私はその言葉を鵜呑みにしていたので、その後、手術のことなど全く考えていませんでした。でもJJは密かに(?)手術の情報を集めていました。一般的に、がんは「転移がある場合は切らない」というのが基本のようですが、進行の遅い膵内分泌腫瘍に関しては、腫瘍の"Debulking"つまり「減量手術」がQOLの向上と延命にかなり有効だという見解もあるそうです。JJはこの説の第一人者で、過去に複数の膵内分泌腫瘍患者の手術を行ってきた、有名な外科医がここサンフランシスコベイエリアのS大学付属病院にいるという情報を得て、とにかく話だけでも聞こうと私を説得しました。これでK病院の外で医者に会うのは4人目でした。お金のことも気になります(ちなみに1回につき$400~$1,000費やしていました。)でも外科医に会うのはは初めてです。なにか新しい事が分かるかもしれない。今の治療方針に行き詰まりを感じ始めていた私は、もう一度だけ望みを掛けてみることにしました。そしてこの先生(以降「たまごっち」先生)に出会ったことは、その後の治療の展開を180度変えることになりました。

たまごっち先生

たまごっち先生は今まであった先生たちとは全く違ってました。2007年2月2日の午後、廊下の方でやたら大きな話声がするなあと思いながらJJと診断室で待っていたところ、現れたのがその声の持ち主、たまごっち先生でした。大柄で、年齢は60歳くらい。かなりのベテランのようです。午前中にオペでもやったhumpty-dumpty.JPGのか、薄目の髪が潰れてくしゃくしゃ。まるでどっかで聞いた外科医のステレオタイプを絵に描いたような人でした。「タフ。大胆。ちまちました診察は嫌い。三度のメシよりオペ大好き。見て、切って、取って治す!」みたいな(笑)。

もちろん(?)患者への気配りも苦手のようです。入ってくるなり「あなたのCT見ましたよ。かなりひどいですねぇ」とずばり。そして歯に衣を着せない言葉はつづく。「このままだともうすぐ静脈瘤が破裂するでしょう。内出血が止まらなくなればもうおしまいです。こうやって死ぬ患者が多いんです」...。では、肝心の手術は? 「はっきり言って、このCTを見て手術をやると言い出す医者はあまりいないでしょう。でも、私ならやります。」へっ、やれるんですか? 「もちろん危険を伴う大手術です。死ぬかもしれまん。でもうまくいけば今よりもずっと楽になれますよ。やってみる価値はあります。」

厄介なことに、私もJJもこの「たまごっち」先生をすっかり気に入ってしまいました。粗野な性格でも、どこか誠実なところがあります。悲観的になっていた私は「活」を入れられような気分でした。
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2007/02/14 18:29 | Comments(0) | TrackBack(0) | 過去の記録2~治療編

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