実は、コナーのグッドシチズンテスト(CGC)の訓練が、今日の夕方から始まる予定だったのですが、トレーナーさんが風邪を引いたみたいで、開始が1週間延期になってしまいました...。
私はむちゃくちゃ張り切ってたので、少し拍子抜けしたのですが、返ってそれで良かったのかも。
一つは、実は私もどうも風邪気味のようです。っていうかただの風邪だといいのですが、とにかくここ2、3日「寒気」と「倦怠感」が凄いのです。あまり酷いようだと、また血液検査等をしてもらって、私の「持病」の方に関係しているのか調べてもらおうと思います。
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そして、もうひとつは、ずっと前に読み始めてストップしていた、このトレーナーさんの本を先に読み終えたかったからです。
「The Culture Clash」 by Jean Donaldson
著者は、ここサンフランシスコの著名な犬の訓練士養成学校「San Francisco Academy for Dog Trainers」の創設者・兼ディレクターのジーン・ドナルドソン氏(女性)。
以前、途中で読むのを止めた理由は、とにかく彼女の書く文章がちょっと傲慢で、鼻に付いて仕方がなかったからです。(汗)
彼女は、伝統的な「パック/群れ理論」に基づいた解釈、訓練法を「完全に」否定し、もっと科学的でモダンな「犬の学習理論」に基づいた「オールポジティブトレーニング(陽性強化)」を奨励、擁護している人です。
もちろん、シーザーミラン氏なども、彼女からむちゃくちゃ批判、攻撃されています。
そして、このような、彼女曰く「時代錯誤(out of date)」のトレーナーを「アホ (stupid)」「哀れ (pathetic)」「勘違い野郎 (doesn't know better)」よばわりしてます(笑)。
私は個人的には、パック論自体が「悪い」「間違っている」とは思わないし、実際、パーソナルトレーナーのダンさんも、それに基づいて、いろいろなアドバイスをしてくれます。
実行することだって、食事は人間が先にするとか、ドアは先に通るとか、引っぱりごっこをしないとか「無難」なことばかりです。でもそんなことも彼女は「無意味」と断言してます。
まあ、彼女はパック論を受け入れることで「体罰・虐待」が是認されることを恐れているのでしょうが、そこまでやるトレーナーは、少なくともSFベイエリアにはもういないと思います。
彼女はドッグトレーニングの超革新派「極左トレーナー」と言っても過言ではないでしょう(笑)。
でも、実際のところ、彼女の奨励するトレーニング法は、学ぶ価値はあると思うし、事実、彼女の努力で、SFベイエリアの犬たちの福祉が向上したことは事実です。
彼女は、以前からSFベイエリアの「動物愛護団体」の理事などを勤めているので、先週末訪れたような、SFベイエリアのシェルターの管理、運営方針には、彼女の「息」がかなり掛かっています。(笑)
そして、彼女の「まぶだち」で、同じくSFベイエリアでこの「完全陽性トレーニング法」の普及、確立に貢献しているのが、元祖カリスマ・トレーナー、イアン・ダンバー博士。(この2人、いつもお互いの事を褒めまくっているのが少々キモイですが...。汗)
でも確かに、このお2人のお陰で、本当にSFベイエリアには、情緒の安定したハッピーなワンコたちが溢れていると思います。その多くが「どこの馬の骨か分からない」と捨てられたレスキュー犬であるにもかかわらずです。
ここで興味深いのは、ドナルドソン氏はカナダ人、ダンバー博士は英国人、どちらもアメリカ人ではありません。なのに、今は2人とも、ここSFベイエリアに住み、ここでキャリアを築き上げたのは、ただの偶然ではないと思います。
結局、新しい、進歩的なアイデアをいち早く受け入れ、発展させる環境は、世界中でもここSFベイエリアが一番だろうし、さらに、それをまた世界中に発信できるメディアや注目度もあります。
考えても見れば、だいだい犬は「体罰」でいったん心を潰してしまってから「調教」する、なんていう生きた化石のような「極右トレーナー」がはびこっている環境では、そーゆーアイデアはそれこそ力で一気に潰されてしまうでしょう(笑)。
軍用犬訓練の発祥の地、ドイツのドッグトレーニングは伝統があって素晴らしいなどと聞きますが、歴史的にドイツ軍がどーゆー事をやって来たか(人間に対して)考えれば、はっきり言って、真似しようとは思いません(爆)。(←まあ、これは私の勝手な想像なので、あまり本気にしないでください...笑。)
ちなみにこのドナルドソン氏の本、日本語訳も出てます。
ただ日本語版は、1996年の初版の翻訳だと思います。
この本は2005年に大幅に改訂され、アメリカではこの第二版が読まれています。
彼女の傲慢ちきな文章に耐えられる人は(日本語訳がどれだけ原文のニュアンスに忠実かどうかはわかりませんが)読んでみる価値はあるかもしれません♪
またまた「訓練オタ」の長文で失礼しました。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。
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昨日に引き続き、携帯電話の見づらい写真ですみません。
さて、セミナーが終わった後は、同じ敷地内にあるシェルター(こっちの方がメインなんですけど)を見て回りました。
里親募集中の犬、猫、(ウサギもいました♪)たちのシェルターは、メインビルに入って、ロビーのすぐ脇から始まっています。
下手すると、美術館の展示会場ではないかと思うくらい、モダンでキレイな造りです。
ワンコたちには1頭ずつ、わりとゆとりのある個人部屋が与えられています。
「僕、アストロ♪」
個室の入り口横には、プロフィールと紹介文。
ボランティアさんとの1対1のプレイタイムや、キレイなお庭でお散歩タイムもあります。
私のお気に入りのパピーを見つけてしまいました♪
ピットブル・ミックスの「コナー」君!(←綴りも一緒♪)
まだ6ヶ月で、こんなにキュート...すぐに素敵な飼い主さんが見つかって欲しいな〜♪
明るく、清潔な施設で、こんなに皆に可愛がられていても、やはり「マスター」のいないワンコたちの瞳はどこか寂しげです。
もし私やJJが居なくなれば、コナーもこんな所に入れられるのだろうか?...ちょっと想像できないなぁ。
私も2頭目(←飼えるとしても、まだずっと後だけど)はレスキューにしようかな。
そしてシェルターの隣にはペットショップ♪
コナーもこれからしばらく、ここで訓練を受けるので、中庭の練習場が自由に使えるように、Humane Society のメンバーの申し込みをしました。
ハロウィーンのワンコクッキーおいしそう♪
そして、「実は今、また新しいダルメシアンを迎えようと考えてるの。来週またサクラメント(SFベイエリアから北へ2時間の所)の”ダルメシアン・レスキュー”に見に行くのよ♪」
...またまた言われてしまいました...。(汗)
この辺で、ダルメシアンを「買った」というオーナーに会ったことがありません。(←肩身せまっ)
コナーもいっその事、「レスキュー犬」だってことにしてしまおうかしら♪
(↑意味不明の方はこちらをどーぞ♪)
ん〜、ちょっとイメージ違うんですけど...。(汗)
だってコナーはどう考えても...
サザエさんの「カツオキャラ」だし...。(汗)
でも「実はカツオは養子だった」ってこともありうるかも??
「ばかも〜〜ん!!」(←波平風に)
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てへ♪
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今日はカメラを忘れたので、すべて携帯電話で撮りました(コナー以外)。
今日(土曜日)は、来週から始まるCGCテストの準備コースに先立って、ドッグトレーニングのセミナーに行って来ました。
セミナーが行われたのは、我が家から車で南へ30分ほどの行った所にある、非営利の動物愛護団体(Humane Society) のシリコンバレー支部。
シェルターの他にも、民間の企業と提携した屋内外のトレーニング施設、保育園、ペットホテル、などが同じ敷地内にあって、とても近代的で広く、とにかくキレイです。
日本の保健所のような、暗いイメージはありません。
メインビルのロビーに入ると、最初に目に入るのが、壁に大きく飾られた寄付金贈与者のリスト。
ぎょっ、個人で2百万ドル(2億円)以上寄付した方がいます!
他にも一億、数千万、数百万円単位で寄付した人たちがズラリ。
(どうりで、こんなに凄い施設が建てられたわけだ...汗)
最近は不景気で少し落ちぶれてるとは言え、シリコンバレーの大金持ちはスケールが違います。(滝汗)
こちらはメインビル玄関前のセメントタイル
ハリウッドのチャイニーズシアターじゃないけど、ワンコたちの「肉球」手形が敷き詰められていました(爆)。これみんなセレブ犬なのかしら...???
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話はセミナーに戻りますが、本日は人間のみの参加でした。
一昨日も書きましたが、CGCテストの準備コースは「完全陽性強化」(押す、引っぱる、叩くなどの「体罰」、大声で叱るなどの「強迫」は一切なし)で行われるので、そのトレーニング法をより理解するために、今日は講義スタイルで説明を受けたのです。
過去にも同じスタイルのクラスを、他の場所で2回受けましたが、その時は簡単な説明だけで、実践にすぐ入っていきました。
でも今日の説明会で、「犬の学習理論」の科学的な根拠はもちろん、これからやろうとすることがより深く理解できたので、すごくよかったと思います。
あ、ちなみにパーソナルトレーナーのダンさんには、今でもコナーの生活上の問題点の相談にのってもらっています。
ただ、CGCは、他の人間や犬との接し方もテストされるので、その準備のための、専門のグループレッスンを受けることにしました。
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そして、このセミナーの後は、里親探しのシェルターを見て回りました。長くなるので、つづきはまた明日にします♪
それにしても、飼い主の方が、先にすっかりモチベートされちゃって、来週のトレーニング開始が待ちきれなくなりました。
私って、思考回路が犬並みに単純なのかもしれません。(汗)
「楽しくなきゃトレーニングじゃない!」
何をするにしても、「楽しむ事」を最優先にしている、SFベイエリア人のカルチャーにぴったりの方法でしょうか♪
そのうち「楽しいがん治療法」も発明してくれないかな〜♪
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ふと、 去年の今頃は何してたのかな〜と思い(こんな時、ブログを書いていると便利ですね♪)、チェックしてみたら、ちょうど4ヶ月になったコナーと「クリッカー・トレーニング」を始めていました。「クリッカー」はご存知、褒めて躾ける「陽性強化テクニック」のひとつです。
私はこの頃から、コナーがどんなにやんちゃで、暴れん坊でも、絶対に、抑制的で心を潰してしまう可能性のある「服従訓練」はしないと心に誓っていました。理由は後で書きます。
「陽性強化トレーニング」は、現在のSFベイエリアでは、殆ど当たり前になってますが、一昔前(私が先代犬スパーキーを飼い始めた頃)は、そんなに普及していなかったと思います。
その頃(13〜14年前)は、まだチョークチェーンなどで服従させるやり方が普通に受け入れられてました。
この辺では、チョークチェーンを見ただけで、虐待だと大騒ぎする「動物愛護家」も沢山いますが、私は一概にそうは決めつけていません。
実際、子犬の時から、正しく訓練・ソーシャライズされていない犬に、オヤツだけで、付いてしまった悪い癖を矯正しようとするのは難しいかもしれませんしね。(←私の想像ですが...)
でも「陽性強化」のテクニックは、プロのトレーナーでない素人の飼い主が、家庭犬を躾ける方法としては、一番安全で「無難」だと言われています。
私のトレーナーのダンさんも言ってましたが、調教(←?)のプロに預ければ、コナーのような暴れん坊も、すぐに大人しい、従順なワンコに生まれかわれるのかもしれません。でも私は敢えてそれをやらないし、やる必要もないと思っています。
実際、私の先代犬、スパーキーは、小さいときに、コナーよりも遥かに厳しい方法で躾けました。
それでもいたずらばかりするスパーキーに我慢がならず、よく感情に任せて怒鳴りちらかしたりもしました。
でもそのうち、元々小心者だったスパーキーは、私が声をあげただけで、恐怖のあまり、隅に隠れてガタガタと震えるようになりました。
そして体調の悪い時や、少々の痛みや違和感を感じても、訴えずにじっと我慢するようになりました。
当時は「私の言うことを聞くようになって上等上等♪」程度にしか思っていなかったのですが、スパーキーもやがて年を取り、そして病気になり、最期はやせ衰え、見るも無惨な姿で逝ってしまった後は、あんなに罰を与えてしまったことに、未だ後悔の念で一杯です。
スパーキーが死ぬ1週間前、何も食べれずにただ横たわっているスパーキーに向かって「お願いだから、もう一度立ってよ〜、もう食べ物を盗んでも、怒らないから。私のお気に入りの靴を齧ってもいいから、だからもう一度起き上がって〜」と泣いて訴えたのを覚えています。
犬の命はこんなにも短い...だから与えられたお互いの時間を全部楽しく過ごせばよかった...。
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さて、コナーは来週から、ずっと先延ばしにしていたCGCテストの訓練が始まります。
もちろん完全モチベーション方式です♪ 使う道具はトリーツとトーイと「賞賛」のみ♪
私とコナーにできるかな? どれだけ掛かってもいいから、結果より過程をエンジョイしたいですよね。
「叱責、罰なし」でやり遂げる、というチャレンジの楽しみもあります♪
いまからワクワク♪
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今日は、仕事、体調不良などで、しばらくお休みにしていたダンさんとの飼い主トレーニング(笑)でした♪
と言っても、前回から実践編に入っているので、コナーも「リコール(呼び戻し)」などの徹底訓練を開始していますが...。
今日もとても暑くて、2時間くらい外に居たら、だんだん頭がクラクラして来て、家に戻ったら疲れて爆睡してしまいました(←飼い主が)。
ダンさんと居ると、緊張していつも写真を撮るのを忘れてしまいます...っていうか、凄くいろんな事を次から次に叩き込まれるので(←スパルタ)そんな暇がないです(ごめんなさい..汗)。
今日は疲れてしまったので、詳しい内容はまたいつか(?)書きますが、犬と一緒に飼い主も訓練させてもらうと言うのはとても楽しいです。
純粋なペットとして飼っている犬を、本格的に躾けようと考える方は、まだ少ないかもしれませんが、正しいトレーニングは、飼い犬と飼い主の信頼関係をさらにレベルアップし、絆をより深めることができると思います。
「我流」で躾けようとすると、返って問題行動を起こすワンになる可能性もありますしね。
ただそばに居てくれるだけでも十分愛おしいペットだけど、人間の家族同士のように、思う存分意思の疎通ができたらもっともっと素敵でしょうね。
すごく欲張りなことを考えているまことです♪
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