今日(木曜日)は、S大病院のIVR(Interventional Radiology)のクリニックへ行き、専門医の方から今後の治療の選択肢の一つ、放射線塞栓療法(マイクロスフェア)の詳しい説明を受けてきました。
担当医は、多分30代前半から半ばくらいの若いアジア系アメリカ人の男性。とってもフレンドリーで気さくで、1時間みっちり話をしてくれました。(←いつも5分で出て行こうとする私の主治医とは大違いぢゃ〜)
まあ、急ぐ必要はない(と勝手に)思っているので、とりあえずオクトリオスキャン後まで決断はしませんが...。
いや、別に悪い治療ではないのです。ていうか、結構見込みのある治療法だと思います。それに、100%安全で効果も保証されてるがん治療なんてありませんし、むしろ、これまでやって来た治療の中ではリスクは少ない方かもしれません。
でもですね〜、がん患者も4年生になると、だんだん「先生のおっしゃる事は何でも頑張りますっ!」みたいなウブでナイーブなところが無くなってしまって、そう簡単に首を縦に振らない図太さが出て来ます(笑)←ほとんど「少しでもお得なものを物色してる」バーゲンおばさん...汗。
(お隣さんの花壇がとってもキレイだったのでパチリ)
まあ、担当医のお兄さんも、何でも親身に答えてくれそうだったので、この際色んなことを聞いてみました。もちろんPRRTにするか、この治療にするか迷っている、ということも話しました。
でもやはり一番気になるのは副作用。
マイクロスフェアは、肝動脈に直接イットリウムの入ったビーズを流し込むので、どうしても健康な部分も「被爆」してしまいます。最悪の場合は肝不全。PRRTだと、イットリウムはがん細胞にだけ吸収され、あとは尿や汗と一緒に体外に放出されます。
マイクロスフェアのイットリウムビーズはすべて肝臓の組織に留まるので、体外には出ないそうです。なのでPRRT治療のように、放射能を出す危険人物として2、3日「軟禁」されることなく、そのまま日帰りできるそうです。
また奏功率に関しては、内分泌腫瘍の肝転移の場合、160人くらいのデーターしかなく、それでもそのうち67%が部分奏功(縮小)、7%が完全奏功(消滅)、20%変化なし、6%が増大、という結果がでてるそうです。
でも部分奏功や変化なしの場合、どのくらい効果が続くのか、患者の腫瘍の大きさはどのくらいか、などについては正確な答えが出せないようでした。
正直な話、PRRTとマイクロスフェアと療法が国内で出来るのならば、迷わずに私はPRRTを選ぶでしょう。(前回も効果があったし。)でも今の所、やはり国内(それも近所)で直ぐにできる。1日で済む。致命的な副作用のリスクは少ない、などの理由でマイクロスフェアもちょっと捨てがたい感じです。
ちなみにマイクロスフェアに使用する薬剤は、オーストラリアから送られて来るようです。それも賞味期限(!)が数日しかないので、塞栓術の行われる24時間前に届くように手配するんだそうです。
バーゼルのY90-DOTATOCは、病院が地元の製薬会社に特注して作っているといってたので、いわゆる「ローカル産地直送」...この方が安全でより新鮮な感じがしてしまうのは私だけでしょうか?(笑)
でもまたコナーと離れるのは嫌だしなぁ...。
悩んじゃいます
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今日、S大病院に頼んで、とりあえずCT結果(レポートと画像)をバーゼルに送っていただきました。
その時、私もCTレポートのコピーを頂いたのですが、やっと初めてじっくり読む事ができました。
日本ではどうなのか分かりませんが、アメリカの病院では、普通CT画像を解読し、報告書を作るのは放射線科の医者で、その患者の主治医ではありません。もちろん、主治医はその報告書を読み、自分で画像を見たりはするのですが...。
なので、毎回違う医者が報告書を書くので、いまいち一貫性がありません。(汗)
まあ、今回の「執筆者」は、以前の方々に比べると、かなり雑で大まかにまとめているだけで、要約の箇所には「肝臓にある複数の腫瘍のサイズが去年の11月の画像に比べて大きくなった」とだけ書いていました。
そして、詳細の所にも、腫瘍のサイズに関して「...例を挙げるとすれば(←全部書くのが面倒くさかったらしい)、前回1.5x1.0センチだったものが1.7x1.9センチ。1.4x1.1センチだったものは、2.0x2.1センチ。そして1.4x1.7センチだったものは2.0x2.8センチに増大している」そうです。
倍までは行ってないものの、これまた結構太っちゃいましたね〜。(汗)
それにしても、私が最も気にしている、肝臓のど真ん中にあるでっかいやつ(5センチ)がどうなったのか書いてない!!
これが一番気になるのに、それを書き落としちゃいかんですよ〜。(汗)
でも書いてないってことは「変化なし」ってことなのかしら?? (それならいいんですが)
あと、新しい転移の有無にも触れていません。書いてないなら「無し」ってこと?
まあ、原発腫瘍を取り除いた後の、膵臓の残りには、新たな問題はないとは書いてあったので、それは一安心。
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少なくとも、もうかれこれ数年は私の肝臓に住み着いてるガン細胞たち...もう完全になくなる事はないと言われています。
これからも、厄介者の居候家族のように付き合っていく覚悟はできてます。(笑)
いいんですよ、別に完全に消えてくれなくても..。
でも、これ以上ぶくぶく太らないように、徹底的にダイエットをしてもらいます。
覚悟おしっ!!
今日書くつもりだった、フーカスセミナーの内容は、また次回にさせて頂きました。
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久しぶりに「とっても役に立つ(←嘘)英会話」のお時間です♪
タイトルの言葉は、前回、スイスで核治療を受けた時に、男性の友人から言われた言葉です(お上品な女性は使わないよーに...特にあまり親しくない人には...笑)。
ニュアンス的には「そんなもの(ガンのこと)やっつけちゃえ〜」ってことなのでしょうが、言葉の響き(ニューク・ザ・サッカー)と、その意味が、私のその時の状況にぴったりだったので、大爆笑したのを覚えてます。
nuke は、 nuclear weapon(核兵器)を短縮したもの(略式語)で、動詞系ではもともと「核兵器で攻撃する」という意味です。それが転じて、普通は「〜をぶちのめす、こてんぱんにやっつける」と言った意味で使われます。
sucker はもちろん「(皮肉を込めて)おめでたいヤツ、とか、どーしようもないヤツ」と言った意味。
なので私の場合は、文字通り「どーしょーもないガンを核でぶちのめす」だったので、これが輪をかけて可笑しかったのでした。
全く関係ありませんが、スパニッシュ風のとっても可愛いお家を見つけたのでパチリ
ちなみに、さらにこれが転じて「nuke」は俗に「電子レンジでチンする」という意味でも使われてます。
なので「それ(食べ物)をレンジで暖めて」と言うときも、多少お下品ですが 「Nuke the sucker」と言う事もできます。
私のガン細胞も、さっさとレンジでチンできればいいのにね〜...汗
これからの放射線治療のスローガンは「LET'S NUKE THE SUCKER!!」でいかがでしょう??
なので「それ(食べ物)をレンジで暖めて」と言うときも、多少お下品ですが 「Nuke the sucker」と言う事もできます。
私のガン細胞も、さっさとレンジでチンできればいいのにね〜...汗
これからの放射線治療のスローガンは「LET'S NUKE THE SUCKER!!」でいかがでしょう??
こちらはコナーのスローガン(笑)
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春ですねぇ♪
皆さん、こんにちは。
今朝、メールを出していたバーゼルの大学病院から返事がありました。返事を下さったのは、一昨年私の治療を担当してくださったドクターFです。
メールによると、また私を受け入れることは可能なようですが、とりあえずオクトリオスキャンの結果を先に見たいようでした。
んで、もう一つの選択肢の「マイクロスフェア」療法についてもちょっと聞いていたのですが、以前からある腫瘍がまた大きくなりはじめただけなら、効果は期待できるのではないか、とのご意見でした(もちろん、他人のやっている治療なので、良いとか悪いとかはなかなか言えないでしょうが...)。
でも、もし新しい腫瘍が(たとえ肝臓内でも)出来ているのなら、PRRTの方が良いのではないか、とも言っていました。(なぜだかは書いていませんでしたが)
私のCT結果を見る限りでは、今回は「以前からある腫瘍」が大きくなりはじめただけだという認識です。が...それも6月初めのオクトリオスキャンで再確認できると思います。
とゆーことで、スイス行きの検討はしばらくお預けになってます。
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それにしても、あいかわらず体調はフツーなので(すぐ疲れて爆睡すること以外は)、今までとかわらずフツーの生活をしております。(今日も午後出勤です)
昨日(月曜日)は最近一番楽しみにしているアジリティのクラスにも行って来ました。
わくわく...コナーも楽しみ?
最近は、ドロシーさんからも褒められる機会が(やっと)出て来て、コナーもそれが分かっているのか、もともと「オレ様」の高い鼻がますます「天狗」になってます。(汗)
まあ、自分に自信が持てるのはひじょーによろしい事ですが、調子に乗って暴走するのだけはやめて欲しいと願う母です...汗。
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いつも応援、ありがとうございます♪
一昨日から、たくさんの励ましや応援のメッセージ、メールを頂いて、とても感激しています。
殆どの方が、まだ一度もお会いしたことないのにも関わらず、いつも貴重な時間を裂いて私の(時にはつまらない...汗)ブログを見に来てくださり、私の体まで気遣ってくださるなんて、私は本当に、本当に幸せ者だと思っています。皆さんから頂いているパワーは計り知れません!
そう、転移しまくりの進行性がん患者なのに、私は心から自分の事を「ちょー幸せ者」だと思ってるんです。(笑)
まだすべての方にお返事が出せていませんが、これから書かせていただきます。本当にありがとうございました。
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おかげさまで、風邪(多分?)で弱ってた体もすっかり良くなって、今朝はまたいそいそと、コナーと自主トレに行ってまいりました。そちらの様子はまた次回にでも♪
んで、これからの(飼い主の)がん治療の選択としましては、一昨日(木曜日)にホークアイ(主治医)と話してこのような感じになりました。
選択その1:バーゼルに戻って再度PRRT治療を受ける。
これはもちろん有望な選択です。とゆーのも、1年半で切れてしまいましたが、絶大な効果があったのには変わりなく、またバーゼルでもういっちょ核爆弾を落としてもらう、ってゆーのもかなりありだと思います。(笑)
スイスの医師の話では、腎機能が正常であれば、何回も繰り返し受けることのできる治療だと聞いてます。
ただひとつ気になるのは、がんが進行するにつれて、ソマトスタチン受容体が少なくなる(!)ケースがあるらしいのです。なので再度オクトリオスキャンを受けて、集積率が未だ「健在」であることを確認しなくてはなりません。
バーゼルには、早速今回のCT結果と一緒に経過をメールで伝えたので、再度受け入れ可能かどうかは返事待ちと行ったところです。
選択その2:Radioembolization(マイクロスフェア、放射線塞栓療法)
以前に少しだけ聞いた事のある治療法でしたが、こちらに日本語の説明を見つけました。これだとS大病院で一回(一泊)ですむそうです。
従来の薬物を使った塞栓療法(chemoembolization) と処置は似ていますが、例によってオマタから(なぜオマタからなのかいつも不思議なのですが)肝動脈に向けてカテーテルを挿入し、そこに抗ガン剤の変わりに、放射性物質(Y-90)を流し込み、肝転移をアタックするという治療法だそーです。
このY-90は、ご存知PRRT治療に使われているものと同じ放射物質です。
ホークアイは、PRRTで私の腫瘍がかなり縮小したこともあって、私の場合は抗ガン剤よりも、放射物質の方が効果が高いのではないかと思ってるようです。(実際、以前やった抗ガン剤治療は、PRRTほどの効果はありませんでした。)
ただ、これは肝臓だけをターゲットにした治療です。(CTで見る限り、私の腫瘍はすべて肝臓内なので、候補にあがっているらしい。)なので、副作用も全身に影響する抗ガン剤よりは軽いらしいのですが、肝臓全体がY-90のターゲットになるので、PRRTよりはダメージが大きいかもとのこと...。比較的新しいので、臨床データが少ないというのもちょっと???。
いずれにせよ、この治療も全身のオクトリオスキャンで、他に病巣がないことを確認することが必要でしょうか?
それにしても、アメリカ国内ではY-90はすでに使えるのに、PRRT療法は出来ないってところにちょっと疑問を感じてしまいます。
どーせ薬物(Y-90とDOTATOCのコンビ)の特許とか(医療上ではどーでもいい)法律、利益等の問題で製薬会社間でごちゃごちゃもめてるのでしょう。
いずれにせよ、患者にとってはいい迷惑ですねー。(汗)
それにしても、ホークアイと話したのが木曜の午後、そして金曜日には立て続けに放射線科と核医学科から連絡があり、すぐに検査/診断のアポが入りました。
いつになく、むっちゃくちゃ行動が速かったんですけど、ホークアイ...。どーゆーこっちゃ???
とりあえず、5月の最終週に、このマイクロスフェア(Radioembolization)の専門医に会って、詳しい治療内容を話合うことになり、6月の初めにはオクトリオスキャンを撮ることになりました。
思ったより、かなり速いペースで治療計画が進んで行くかもしれません。
いつも応援、ありがとうございます!