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2025/02/03 13:44 |
戒めないで! 犬にとっては全てが「学習」なのだ


私は長い間、犬をしつける事(とくに大型犬)はとても体力とエネルギーがいると思っていました。

ぐいぐい引っ張る犬を力尽くで抑制したり、いたずらすれば大声張り上げて叱ったり...。

飼い主が犬より(物理的に)強くないと犬は言う事を聞かない、そう思ってました。

でもいつもこのブログを読んで下さってる皆さんは、今の私にこのような考えは「微塵」もないことは、分かってくださいますよね。

もちろん私の持ってる実際のトレーニングテクなどは、まだまだジョークなのですが、これまで複数のトレーナーさんと練習し、いろいろな事を学んで、自分で本も読みあさり、納得できない事があればそれは排除し、少なくとも今私が向かっている方向性は間違っていないと確信しています。



 

それにしても、以前の私のように考えている飼い主さんって結構多いんですよね。大体が犬飼いは初めての人とか、または20年前の訓練法を未だに実行している化石トレーナーの影響だったりとか...。

もちろんこれでうまく行ってると主張する人もいるでしょう。

でもそう言う人に限って「うちの犬は○○するのは悪い事だと知ってる」とか「○○は反省している」「罪悪感を感じている」なんてことを言うんですよね。

本当に犬には人間みたいに崇高な「道徳観念」や「モラル」があって、「良い事と悪い事」の区別が付くのでしょうか? それを教え込むために、飼い主は心を鬼にして犬を「戒めなきゃ」ならないのでしょうか!? それが愛?!

そう思いたいのが人情なのでしょうが、少なくとも、犬の行動学研究が進んでいるアメリカでそんな事言ったら、笑い飛ばされそうです。

人間の目には「叱ったから反省してやらなくなった」と映っている事は、実は犬は、単に「そうすると危険だ」と言う事を学んだからだと言います。「罪悪感」と思っているのも、飼い主の「激怒オーラ」に怯えているだけです。

とくに「飼い主の目の前でやると危険だ」なんて学習してしまうとやっかいです。そーゆー犬は、飼い主の前では大人しくしてますが、いなくなると、また「悪いこと」を始めます。

本当に道徳心から反省していたら、そんな事するでしょうか??




まあ飼い主も、そう信じてやっている内は、まだかわいいのかもしれません。

でも、テーブルの上にある食べものにハエがたかってきたら、丸めた新聞で叩こうとするでしょう?ハエに悪いことだと分かって欲しいからやっているのでしょうか?(←んなバカな)

単にうっとうしくて腹が立つからでしょう?

じゃあもし、あなたのペットが、犬ではなくてライオンだったらどうします?ライオンがキッチンのゴミをあさっていたら、あなたは大声で怒鳴ってしばきあげますか?

そんなことしたら、きっと次はあなたが食べられちゃうでしょう。

罰を与えるのは犬のためだなんて「キレイごと」です。犬が猛獣のように逆襲しないのを良い事に、脅迫して従わせてるだけです。




もちろん犬とハエが同類だとは言いませんが、「危険を回避したい」という欲求は、犬もハエも(そして人間にだって)本能的に備わっているものです。

服従式(罰、叱責)のしつけ、訓練方法は、結局はこの「危険回避」の性質を逆手に取っているものです。

だから、ある意味、効果があるのも当たり前ですよね。

でも近年の研究では、このような方法は、それに伴う「代償」も大きいことが分かりはじめています。

「セルフエスティーム」がなくなってしまう犬、極端にナーバス、びびり犬になってしまう犬、そして最悪の場合、ストレスで病気になったり、攻撃的で社会での順応性がなくなってしまう犬。そうなってしまえば、飼い主どころか人間社会全体との信頼関係も絆もあったもんじゃありません。

私の知る限りでも、米国ではここ10数年の間で研究が進み、以前は知られていなかった犬の行動、学習理論などがどんどん明らかになっているそうです。そしてそれに基づいて、犬側の負担を最小限に減らし、「代償」「副作用」のリスクを抑えた、新しいトレーニング法の開発も進んでいます。

本当に犬のためを思っているのなら、脅迫などの手っとり早い方法なんて考えずに、時間を掛けて、犬が落ち着いて、安心して学べる機会(環境)を作ってあげるべきではないでしょうか?

怯えたり、興奮したり、精神が安定していない状態で、犬も学習などできません。(これは人間だって同じでしょ?)

じゃあ具体的にはどーゆー方法よ?って思うかもしれませんが、それはこのブログで、自分がなるほど..と思った事はその都度書いているので、今日は省略します。




ちなみに、コナーを最初に迎えた時、ブリーダーのメリーさんから頂いた、しつけ、食事等の注意点を記した用紙にこんな事が書かれていました。

「犬は無条件に飼い主を愛します。虐待する飼い主のことだって愛します。でも「愛」と「信頼」は違います。ダルメシアンは聡明で賢い犬ですが、同時にとてもデリケートです。ダルメシアンとの「信頼関係」を築き上げるには、きちんとした訓練が必要です。褒める事に重点を置いた「ポジティブトレーニング」を勧めます。」

人間本意の価値判断と、勝手な憶測で犬をしつける時代は、もう終わりに来ているように思えます。

 
 ***
 
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(おまけ)

ライオンで思い出したのですが、去年あたりアメリカで“Christian the Lion"の実話が大ブームになりました。子ライオンを育てたイギリス人男性2人が、野生に戻ったクリスチャンと1年後に再会する話です。

ご存知でない方はぜひご覧下さいませ。 ちょー感動です♪

 
 

  
 
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2009/11/28 13:07 | TrackBack() | コナーのしつけ・訓練
グッドシチズンを目指して 〜 ラストスパート☆

シェルター兼訓練所もすっかりクリスマスムード♪


 
今日はCGCテスト前の最後のクラスでした。来週の同じ時間に、CGCの試験官がやって来て、実際のテストが行われます。

もちろんこれが最初で最後のテストではないし、今回受からなくても、また何度でも受け直すことが出来ます。

でもこの5週間、集中的にこのテストのための練習を行ってきたので、あと1週間、一応後がないつもりで頑張ろうと思っています。(それに切りがいいので、来年からはまた新しいことに挑戦したいし、コナーも「お行儀」の練習ばかりじゃつまらないでしょう...笑)




今日のコナーは...わずかながら、進歩がありました♪

先週は、風邪であまり練習できなかったのですが、それでも「人間のお迎えマナー」の成功率が0%(!)から50%にアップです!(笑)

私は、最初はワンコは撫でられてる間もずっと座っていなければいけないと思っていたのですが、一旦相手が手を差し出したら、立ち上がって少し前に出るくらいはOKだそうです。(今のコナーは、人間から撫で撫でされても、じっと座っているなんてまず不可能です...汗)

とにかく飛び上がらなければいいのだ!(←でも興奮するとすぐやってしまう...涙)




そして、私もトレーナーさんもちょっと驚いたのが、今日のコナーはワンコに対する態度がとても落ち着いていたことでした。

リードで繋がれた多くのワンコと、至近距離ですれ違う項目があるのですが、ボランティアで来ていた神経質なシェルター犬が、真横で「キャイン」と泣いても、コナーはちらっと見ただけで、あとは無視することができました。

犬の方をちょっと見たり、一瞬立ち止まったりする「普通の反応」はかまいません。でも近づいたり、吠えかかったり、逆に怯えて逃げたりするのはNGです。



 

実を言うと、今日はクラスの前に、コナーをドッグランでたくさんのワンコたちと遊ばせていました。十分にワンコ同士の「スキンシップ」に満足していたので、クラスでは他の犬に過剰に興味を示さなかったのかもしれません。

来週の試験前も、十分ランで遊ばせることにします♪




そして、人ごみの中を歩く事に関しては、以前と同じで、間近に人間が居ると飛びつこうとします(泣)。

とにかく、飛びつきを止めさせることが何よりの課題ですね。これさえ何とかなれば、まだ来週パスする望みはあるかも(←果てしなくポジティブ思考...笑)。あとは本番で、練習の成果が出せるかどうかですね♪ あと一週間、最後の最後まで絶対にあきらめませんよ〜!(←がん患者強し♪)

あ、それで思い出しましたが(忘れるなっつーの...汗)、先週受けたCT検査ですが、12月1日にホークアイの外来の予約を入れてもらいました。その時に結果を教えてもらう予定です。

こちらも無事にクリアできるといいなぁ♪

 
 
 
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2009/11/24 16:30 | TrackBack() | コナーのしつけ・訓練
グッドシチズンを目指して 〜 WEEK 4

「きゃはは」今日もご機嫌コナー♪



昨日は少し遅刻しましたが、なんとかCGCクラスに行って参りました。

急いでいたので、カメラを忘れてしまい、写真は取れませんでしたが...。




こちらは先週撮ったシェルターの写真♪


でも今回は、先週からほとんど練習もできなかったので、前回とまったく同じ状態でした。とにかくコナーは...

1.見知らぬ人を行儀よく迎える
2.見知らぬ犬に行儀よく接する
3.人ごみの中を行儀よく歩く

この3つがどーしてもできません(泣)。

あとの7項目はほぼ大丈夫と、トレーナーさんのお墨付きなのですが、テストでは10項目1つでもできないとその場でアウトです。



ぐっすり安心して眠ってる姿を見ると、ちょっと救われた気持ちになります♪

 
あと2週間、この3項目を集中して練習しないといけませんが、この3項目はコナーの知らない「見知らぬ人」と練習しないといけないというのがややネックです。

ペットショップなどに連れて行くと、よく人から「撫でていいですか?」と聞かれるので、これはチャンスだと思い、「もし大人しく座ったら撫でて下さい」と頼むのですが、最初は良くても、撫でてるうちに、コナーが飛びついて、それでもみんな撫でつづけちゃうんです(涙)。「そこで無視して立ち去って下さい!」といちいち指図できないし...汗。



コーヒーショップの前で「セパレーション」の練習中のコナー♪

 
私は陽性強化のテクのみを使って躾けると決めているので、ピンチカラーやチョークを使って引っ張る方法は取っていません。これは人ごみの中を歩く練習でもそうです。

なので、何回も繰り返し「行儀が悪いと、誰も構ってくれませんよ。きちんと歩いて、おすわりしないとご褒美は貰えませんよ」と教え込むしかありません。

SFベイエリア在住の方で、コナーの練習に付き合ってもいいよ〜という方がいらしたら、ぜひご連絡くださいまし〜♪


 

***


飼い主は明日、ちょっと早めのCT検査です。

まだ体調の方もいまいちなので、今日はこのへんで♪ おやすみなさい。
 


 
 
 
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2009/11/18 15:55 | TrackBack() | コナーのしつけ・訓練
コナーが一番好きなもの

CGCテスト。今週の宿題です...汗。


今日もCGCテストの準備コースに行って参りました♪

いつか内容についても、もっと詳しく書きたいと思うのですが、いつも家に戻るとどっと疲れて、長文を書く気が起きません。

でもこの疲れ、ストレスとかじゃなくて、なんとなく達成感の後の疲れで、心地よいです(笑)。




コナーは相変わらず、お迎えマナーが悪くて、人に飛びついてばかり...(汗)。まだまだ反復練習が必要です。

 第3週目に入って、今週の課題は、徐々にオヤツを減らして行くこと(本番ではもちろん使えませんし)そして、私の場合は、今まで使っていたトレーニングハーネス(イージーウォーク)を外して練習する事です(これも本番では使えません。)

それにしても、このCGCトレーニングを始めて、トレーナーさん共々、皆が確信したのは、コナーはとにかく人間が大好きで仕方がないと言うこと。




よく、ダルメシアンは家族以外には人見知りするなんて聞きますが、コナーに関して言えば、人見知りどころか、あかの他人にも全くむちゃくちゃ度が過ぎて馴れ馴れしくて、これにはトレーナーさんもびっくり...(笑)。

彼女曰く、馴れ馴れし過ぎて飛びつく犬の方が、臆病すぎて逃げる犬よりも矯正はしやすいそうです。ただ、これを訓練するのには、周りの人にも飛びついたら無視するように頼まないといけないので、その辺の実践がちょっと難しいかもしれません。




今までは、トレーニングと言うと、飼い主と犬との信頼関係のためくらいにしか考えてなかったのですが、だんだん、こんな風に、多くの人たちと接することは、コナーにとっても、実は凄く幸せなことではないのかと考え始めています。(こんな風に、みなさんも考えたりします?)

犬の性格にもよると思いますが、競技などに出る職人肌的ワンコというより、どちらかと言えば、お調子ものの営業マン?みたいなコナー(笑)、この性格を活かして、セラピー犬のような、犬のボランティアができないかしら?



普段はやんちゃだけど、結構子供や年長者たちには優しく接するコナー。

相手は弱いってことをちゃんと分かっているかのようです。
 
夢はどんどん膨らんできます♪

***

(おまけ)


先日紹介した、ピットブルMix のコナー君。

今日訪れたら、まだシェルターに居ました。早く、やさしい里親さんが見つかんないかな〜。


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2009/11/10 17:59 | TrackBack() | コナーのしつけ・訓練
作戦変更♪

Saul's (BerkeleyにあるオーセンティックなJewishレストラン&デリ)
 

昨日(土曜)はJJの母校(大学)のフットボールの試合を見に行ってすっかり疲れてしまい、帰宅と同時にベッドに横になってたら、朝まで寝てしまいました。

アメリカのカレッジ(NCAA)フットボールはとにかく盛り上がります。(日本の高校野球みたいです♪)

 


シーズン中(9月〜12月)に良い成績を納めたチームは、ご存知、お正月前後に行われるパサディナのローズボール、アリゾナのフィエスタボールなどの「チャンピオンシップ・ゲーム」に招待されます。

 
***


話は突然変わって、昨日からJJ、私、コナーの3人(匹?)で「朝練」を開始しました♪

 

朝一のポーズ♪
 

コンフォメーションのまねごとをしている訳ではありません(笑)。これは獲物(この時は猫)を見つけたときの、コナーのお決まりの「狩り」のポーズ。

とにかく、コナーの諸悪の根源は、こんな風にいつも気が散って、集中力がなく「ハイパー」過ぎること。これじゃあペットショップでいくら頑張っても無駄な話(汗)。


「伏せ」だけはどこでもできるんだけどね〜(笑)。


ちなみに余談ですが、「ハイパー(hyper)」と言う言葉は、英語では良い意味ではありません。どちらかと言えば「キ○ガイ」のようなニュアンスがあると思います。

以前一度、耳にしたことがあるのですが、間違っても他人の犬を褒めるつもりで「ハイパーですね」なんて言わないようにしましょう...笑)

あと、アメリカでは自分の身内の事を卑下して言う習慣もないので、私はコナーに対しても英語では「ハイパー」は使いません。(←ほんとにキ○ガイ犬だと恐れられちゃうかも。)



話が逸れましたが、いずれにせよ、悪いのは犬ではなく、それがコントロールできない飼い主。飼い主が犬と一緒に練習を積み重ねるしかないです。

ヒールウォークなどの練習は、寝起きなどメローな時や、疲れている時が効果的だと教わったのですが、コナーの場合、まず疲れている時がなく、朝目が覚めても2秒後にはテンションが上がっているので(←滝汗)、朝練で本当に効果が上がるのか分かりません。(涙)

でもまあ努力はしてみます。

 
***

 
本日のイザベルパーク

遠くに見えるのは、おなじみのDowntown San Francisco




"Chuck it!"を忘れてきてしまい、退屈したコナーは他犬のボールを盗んだり、水に飛び込もうとしたり...汗。さんざんな日になってしまいました。
 

明日はCGCの3回目のクラスです(その後、もう2回しか残ってない!!)

はたして今週の練習の成果、少しはあるかなぁ??


***




ゴージャスな夕焼けと金門橋♪
 
 
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2009/11/09 16:41 | TrackBack() | コナーのしつけ・訓練

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